インターネットで注文していた本、「負けたらあかん!」石川百合子・石川麻利著(近代文藝社刊)が届きました。
読む前に躊躇しました。
読んだら泣いてしまいそうだったので。
やっぱり何度も泣きました。
麻利さんも私と同じような場面を経験し、私と同じように話せなくて苦しんでいたなんて。
緘黙のときは、そういう生徒は周囲にいなかったので、私だけがおかしいんだと思っていました。
この本を読んで、忘れていたことも思い出しました。
麻利さんは学校で、くしゃみや咳が出来なくて苦しかったそうです。
私もくしゃみが出そうになると、息を止めたりして必死に食い止めていました。
「バイバイ」が言えないこと。
私も言えなかったなー。
まだ「さよなら」のほうが抵抗が無かった気がします。
どうしてだろう。
部活で、挨拶が出来ないこと。
私は中学でテニス部に入ったのですが、練習が終わると最後に「あーした!」と言わなければならないのです。
「あーした」とは「ありがとうございました」のことです。
どうして「ありがとうございました」でなく「あーした!」なんだ?
わたしはこの言葉にものすごく抵抗があって、「あーした!」を口に出すことがどうしても出来ませんでした。
テニス部在籍一週間位だったかな。
挨拶出来ないのが理由で、とは言えなかったけど、退部して美術部に入れてもらいました。
麻利さんは私のようなヘタレと違って頑張り屋さんなので、挨拶が出来ない状態の中でも、体操部をかなり長く続けられたそうです。
偉いなー。
いじめの箇所はほんとに読むのが辛くて、涙で何度も読めなくなりました。
私の場合は転校が多かったので、そこまでいじめがエスカレートすることはありませんでした。
嫌がらせはよく受けましたけど、それをいじめだったとは思っていません。
親切な友達のこと。
こんな私にも優しくしてくれる子はいました。
その子達のことも懐かしく思い出しました。
あと、ひどい先生のこと。
やっぱりいるんだ。
こんな先生。
これは私も決して忘れません。
このことについても、そういう先生を尊敬出来ない自分のほうがおかしいのかと思ったりしたけど、そうじゃないということが分かりました。
読んでよかったです。
長くなるので今回は雑感だけですけど、細かい点についてはまた次の機会に書きたいと思います。
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テーマ : ひとりごと
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